ホームホワイトニングの効果はいつから?歯を持続させる方法とデメリットを解説します|大森駅ファミリー歯科・矯正歯科|大田区大森山王の歯医者

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ホームホワイトニングの効果はいつから?歯を持続させる方法とデメリットを解説します



ホームホワイトニングは、歯科医院で処方された薬剤を使い、自宅で歯を白くする方法です。

効果を実感できるまでの期間や白さの持続性には個人差がありますが、正しい方法で行えば自然な白さを目指せます。
この記事では、ホームホワイトニングの効果が現れる時期の目安から、メリット・デメリット、そして白さを長期間持続させるための具体的な方法まで、歯科の観点から網羅的に解説します。

 


 



自宅で手軽にできるホームホワイトニングの仕組み

ホームホワイトニングは、歯科医院で自分の歯型に合わせた専用のマウスピース(マウストレー)を作製し、そこに低濃度のホワイトニング剤を注入して歯に装着することで、歯を内側から白くしていく方法です。
主成分である過酸化尿素が、歯の表面にあるエナメル質の色素を分解します。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングのように特殊なライトを照射する必要はなく、自分の都合の良い時間に施術できるのが特徴です。


ホームホワイトニングの効果はいつから実感できる?期間の目安

ホームホワイトニングの効果を実感できるまでの期間には個人差がありますが、一般的には毎日2時間程度の使用を続けることで、2週間ほどで歯の明るさに変化を感じ始めることが多いです。
早い人では1週間程度で効果を実感する場合もあります。
ただし、これはあくまで目安であり、元の歯の色や食生活、歯質によって効果の現れ方は異なります。
目標とする白さに到達するまでには、1ヶ月以上かかることも少なくありません。


ホームホワイトニングで得た歯の白さはどのくらい持続する?

ホームホワイトニングで得られた歯の白さは、オフィスホワイトニングに比べて色戻りが緩やかで、一般的に1年から2年程度持続するといわれています。
時間をかけて歯の内部からじっくりと白くしていくため、白さが定着しやすいのが特徴です。
ただし、いつまで白さが続くかは、食生活や喫煙の有無、セルフケアの状況によって大きく左右されます。
白さを維持するためには、3ヶ月から半年に一度の追加ホワイトニング(タッチアップ)が推奨されます。


ホームホワイトニングで歯を白くする4つのメリット

ホームホワイトニングは、歯科医院に通う時間がない方や、自分のペースで歯を白くしたい方にとって多くの利点があります。
低濃度の薬剤を使用するため歯への刺激が少なく、時間をかけて白くすることで後戻りしにくいという特徴も持ち合わせています。
また、通院回数が少ないため、長期的に見ると費用を抑えられる可能性もあり、経済的なメリットも期待できます。

自分のペースで好きな時間にホワイトニングできる


ホームホワイトニングの最大のメリットは、場所や時間に縛られずに自分のライフスタイルに合わせて実践できる点です。
歯科医院への通院は、マウスピースの作製時と経過観察、薬剤の追加購入時などに限られます。
日々の施術は自宅で行うため、テレビを見ながら、読書をしながら、あるいは入浴中など、リラックスできる時間を利用できます。
1回の装着時間は薬剤の濃度によって異なりますが、30分から2時間程度が一般的で、忙しい毎日の中でもスケジュールに組み込みやすい手軽さがあります。

低濃度の薬剤を使用するため歯への刺激が少ない


ホームホワイトニングで使用する薬剤は、オフィスホワイトニングで用いられるものに比べて低濃度に調整されています。
主成分である過酸化尿素がゆっくりと分解され、歯の内部に穏やかに作用するため、歯がしみたり痛みを感じたりする知覚過敏の症状が出にくいのが特徴です。
そのため、痛みに敏感な方や、以前にホワイトニングでしみた経験がある方でも、比較的安心して取り組むことができます。
万が一しみても、使用を一時中断することで症状が治まるケースがほとんどです。

オフィスホワイトニングに比べて色の後戻りがしにくい


ホームホワイトニングは、低濃度の薬剤で時間をかけて歯の内部から徐々に白くしていく方法です。
そのため、白さが歯にしっかりと定着しやすく、オフィスホワイトニングと比較して色の後戻りが緩やかであるというメリットがあります。
オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤で一気に白くするため即効性がありますが、その分、色の後戻りも早い傾向にあります。
ホームホワイトニングで得た白さは、ゆっくりと元の色に戻っていくため、長期間にわたって自然な白さを保ちやすいといえます。

通院回数が少なく長期的な費用を抑えられる場合がある


ホームホワイトニングは、最初にマウスピース作製と薬剤の費用がかかりますが、一度マウスピースを作ってしまえば、その後は薬剤を追加購入するだけで継続できます。
オフィスホワイトニングのように、白さを維持するために何度も歯科医院へ通う必要がありません。
そのため、初回以降は薬剤の費用のみで済むため、長期的な視点で見るとトータルの費用を抑えられる可能性があります。
通院の手間と時間を節約できる点も、大きなメリットです。



知っておきたいホームホワイトニングの3つのデメリット

 

手軽に始められるホームホワイトニングですが、メリットばかりではありません。
低濃度の薬剤を使用するため効果を実感するまでに時間がかかることや、毎日継続する手間、薬剤の自己管理が必要になることなど、事前に理解しておくべきデメリットも存在します。
これらの点を把握し、自分の性格やライフスタイルに合っているかを見極めることが、ホワイトニングを成功させるための重要なポイントです。

効果を実感するまでに時間がかかる


ホームホワイトニングは、低濃度の薬剤をじっくりと浸透させていくため、オフィスホワイトニングのように即効性は期待できません。
毎日継続していても、数日ではっきりとした変化を感じることは難しく、効果が出ないと不安に感じてしまうこともあります。
効果がなかったと自己判断し、途中でやめてしまうと、本来得られるはずだった白さに到達できません。
白さの変化を実感するまでには少なくとも2週間程度は必要であることを理解し、根気強く続けることが求められます。

毎日継続して行う手間がかかる


ホームホワイトニングで効果を得るためには、毎日決められた時間、マウスピースを装着し続ける必要があります。
この日々の継続を負担に感じる人も少なくありません。
施術前には歯磨きを丁寧に行い、マウスピースに薬剤を注入し、装着後はマウスピースを洗浄して保管するなど、一連の作業が面倒に感じられることがあります。
自己管理が求められるため、決められたルールを守ってコツコツと続けるのが苦手な人にとっては、途中で挫折してしまう可能性があるでしょう。

薬剤の管理を自分で行う必要がある


ホームホワイトニングで使用する薬剤は、品質を保つために適切な管理が不可欠です。
多くの薬剤は、変質を防ぐために冷蔵庫での保管が推奨されています。
また、薬剤は歯科医院でのみ購入可能なため、なくなったら通院して処方してもらう必要があります。
使用期限や保管方法を自分で確認し、適切に管理しなければ、薬剤の効果が低下してしまう恐れもあります。
残量のチェックや購入のタイミングなども含め、すべて自己責任で行う手間が伴います。

 

オフィスホワイトニングとの違いを4つの観点で比較

 

歯を白くする方法として、ホームホワイトニングの他に歯科医院で行うオフィスホワイトニングがあります。
どちらを選ぶか迷った際は、それぞれの特徴を多角的に比較することが重要です。
ここでは、「即効性」「持続性」「費用」「施術範囲」という4つの観点から両者の違いを解説します。
自分の希望する白さのレベルやライフスタイル、予算に合わせて最適な方法を選択するための参考にしてください。

即効性:早く効果を実感したいならオフィスホワイトニング


すぐに歯を白くしたい場合、即効性の面ではオフィスホワイトニングが優れています。
歯科医院で高濃度の薬剤を歯に塗布し、特殊なライトを照射して化学反応を促進させるため、1回の施術でも白さの変化をはっきりと実感できることが多いです。
結婚式や就職活動など、特定のイベントに向けて短期間で歯を白くしたいという要望に応えられます。
一方、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤で徐々に白くしていくため、一回での効果は限定的です。

持続性:白さを長く保ちたいならホームホワイトニング


ホワイトニングで得た白さをできるだけ長く維持したい場合には、ホームホワイトニングに分があります。
時間をかけて歯の内部構造からじっくりと白くしていくため、色素が分解された状態が安定しやすく、色の後戻りが緩やかです。
オフィスホワイトニングは短時間で歯の表面を白くするため、効果は劇的ですが、その分、日常の食生活などによる再着色が起こりやすく、比較的早く色が戻る傾向にあります。
長期的な白さの維持を重視するなら、ホームホワイトニングが適しています。

費用:初期費用を安く済ませたいならホームホワイトニング


費用面で比較すると、1回あたりの料金はオフィスホワイトニングの方が高い傾向にあります。
ホームホワイトニングは、最初にマウスピースの作製などで2〜4万円程度の費用がかかりますが、その後は数千円の薬剤を追加購入するだけで継続できます。
一方、オフィスホワイトニングは1回の施術で3〜7万円程度が相場となり、希望の白さになるまで複数回通うと費用はさらにかさみます。
ただし、歯科医院やプランによって価格設定は大きく異なるため、事前に確認が必要です。

施術範囲:奥歯まで白くしたいならホームホワイトニング


歯列全体を均一に白くしたい場合、ホームホワイトニングが適しています。
自分の歯型に合わせて作製したマウスピースは歯列全体を覆うため、薬剤が奥歯までしっかりと行き渡ります。
一方、オフィスホワイトニングは、主に会話や笑顔で見える前歯から小臼歯あたりまでを施術範囲とすることが一般的です。
光が届きにくい奥歯は対象外となるケースも少なくありません。
前歯だけでなく、見えにくい部分まで含めて歯全体のトーンを上げたい場合に、ホームホワイトニングは有効な方法です。

 



ホームホワイトニングの効果を長持ちさせる5つのコツ

 

ホームホワイトニングで理想の白さを手に入れた後は、その効果をできるだけ長く維持するための工夫が重要になります。
毎日の食事や生活習慣が歯の色に大きく影響するため、日々のセルフケアが白さの持続期間を左右します。
ここでは、着色しやすい飲食物への注意や、プロによるクリーニング、日々の歯磨きなど、効果を長持ちさせるための具体的な5つのコツを紹介します。

着色しやすい食べ物や飲み物を控える


コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油、ソース類など、色の濃い食べ物や飲み物は、歯の表面にステインとして付着し、黄ばみの原因となります。
特に、ポリフェノールを多く含む食品は着色しやすいため注意が必要です。
これらの飲食物を完全に断つのは難しいですが、摂取する頻度を減らしたり、摂取後にすぐ歯を磨いたり、水で口をゆすいだりするだけでも効果があります。
色の濃い飲食物のある生活を見直し、ストローを使うなどの工夫も有効です。

歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受ける



日常の歯磨きだけでは落としきれない歯の表面の汚れや歯石、バイオフィルムは、着色の原因となります。
歯科医院で定期的にPMTCと呼ばれる専門的な歯のクリーニングを受けることで、これらの汚れを徹底的に除去できます。
歯の表面が滑らかになることで汚れが付着しにくくなり、ホワイトニング効果が長持ちします。
3ヶ月から半年に1回程度のペースで受けることが推奨されます。

ホワイトニング成分配合の歯磨き粉でセルフケアする


毎日のセルフケアに、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を取り入れるのも有効です。
市販の製品には、歯の表面に付着したステインを浮かせて除去する成分(ポリリン酸ナトリウムなど)や、歯の表面をコーティングして新たな着色を防ぐ成分が配合されているものがあります。
これにより、日々の食事による着色を抑制し、白さを維持する助けになります。
ただし、研磨剤が多く含まれている製品は歯を傷つける可能性があるので、成分を確認して選ぶことが大切です。

定期的な追加ホワイトニング(タッチアップ)で白さを維持する


ホームホワイトニングの効果は永久的ではなく、時間とともに少しずつ色が後戻りします。
白さの後退が気になり始めたタイミングで、定期的に追加のホワイトニング(タッチアップ)を行うことで、効率的に白さを維持できます。
一度作製したマウスピースは繰り返し使えるため、歯科医院で追加の薬剤(1本数千円程度)を購入するだけで再開できます。
半年に1回から1年に1回程度、数日間から10日間ほど行うのが一般的で、これにより白さをリセットすることが可能です。

喫煙習慣を見直す


タバコに含まれるタール(ヤニ)は、歯の表面に強力に付着し、黄ばみや黒ずみの原因となる最も大きな要因の一つです。
せっかくホワイトニングで歯を白くしても、喫煙を続けていると、その効果は短期間で失われてしまいます。
喫煙しない人に比べて、喫煙者は歯が着色しやすく、後戻りのスピードも速いことが知られています。
ホワイトニングの効果を最大限に引き出し、長く維持するためには、禁煙や本数を減らすなどの努力が強く推奨されます。



ホームホワイトニングを始める前に確認したい注意点

 

 

ホームホワイトニングは自宅で手軽に行える反面、安全かつ効果的に進めるためにはいくつかの注意点を理解しておく必要があります。
詰め物や被せ物などの人工歯は白くならないことや、薬剤の適正な使用方法、口腔内の健康状態が前提となることなど、事前に知っておくべき重要なポイントがあります。
また、体質や健康状態によっては施術が受けられないケースもあるため、必ず歯科医師に相談してから始めましょう。

詰め物や被せ物などの人工歯は白くならない


ホワイトニング剤は天然の歯(エナメル質)に作用して色素を分解するもので、セラミックやレジン、金属といった人工の材料で作られた詰め物や被せ物の色を変えることはできません。
そのため、天然の歯だけが白くなり、結果として治療した部分との色の差が目立ってしまう可能性があります。
もしホワイトニング後に色の違いが気になる場合は、白くなった歯の色に合わせて人工歯を作り直すといった追加の治療が必要になることを理解しておく必要があります。

薬剤の正しい量とマウスピースの装着時間を守る


早く効果を出したいという思いから、自己判断で薬剤の量を増やしたり、指定された時間以上にマウスピースを装着したりすることは避けるべきです。
薬剤が多すぎるとマウスピースから溢れ出し、歯茎に付着して炎症や痛みを引き起こす原因になります。
長時間の装着は、歯がしみる知覚過敏のリスクを高める可能性があります。
安全かつ効果的にホワイトニングを進めるためには、必ず歯科医師の指示に従い、定められた用法・用量を厳守することが重要です。

虫歯や歯周病がある場合は先に治療が必要になる


虫歯で歯に穴が空いていたり、歯周病で歯茎が炎症を起こしていたり、歯にひびが入っていたりする状態でホワイトニングを行うと、薬剤が神経に到達して強い痛みを感じる可能性があります。
また、既存の症状を悪化させる危険性も考えられます。
そのため、ホワイトニングを始める前には必ず歯科医院で口腔内のチェックを受け、治療が必要な箇所がある場合は、すべて完了させてからホワイトニングを開始するのが原則です。
健康な口内環境であることが、安全な施術の第一条件となります。

妊娠中や授乳中の方は施術を受けられない


妊娠中や授乳中の期間にホワイトニングを行うことの安全性は十分に確立されていません。
薬剤が胎児や母乳にどのような影響を及ぼすか不明な点が多いため、多くの歯科医院ではこの期間中の施術を行っていません。
また、薬剤の成分にアレルギーがある人や、遺伝的にカタラーゼという酵素が欠損している無カタラーゼ症の人もホワイトニングは禁忌です。
該当しない人でも、安全を最優先に考え、出産や授乳期間が終了してから検討することが推奨されます。


まとめ

 

ホームホワイトニングは、効果を実感するまでに2週間程度の期間を要しますが、自分のペースで取り組め、色の後戻りが緩やかで白さが長持ちしやすいというメリットがあります。
一方で、即効性がなく、日々の継続と自己管理が求められる点はデメリットです。
オフィスホワイトニングとの違いを理解し、自身のライフスタイルや目的に合った方法を選択することが重要です。
また、ホワイトニングの効果を長く維持するためには、食生活の見直しや定期的な歯科医院でのクリーニング、追加のタッチアップが有効です。
10代の方は歯が未成熟な場合もあるため、始める前には必ず歯科医師に相談し、正しい方法で行いましょう。